おはようございます

浅草【mille mele】

#ミレメーレ

広報担当

浅草寺を歩いていると、

ふと見上げた先に、やわらかな花が咲いていました。

秋から冬にかけて花をつける、

十月桜のようです。

春の桜とは違い、

華やかに主張することもなく、

気づいた人だけに、そっと寄り添うような佇まい。

冷たい空気の中で見るその花は、

不思議と心を静めてくれます。

十月桜は、春と秋、二度花をつける桜。

終わりと始まりが重なり合うこの時季に、

控えめに咲いている姿が、

どこか今の季節と重なって見えました。

日の入りが早くなり、

境内の空気も少しずつ冬の色へ。

にぎわいの合間に見つけた小さな季節が、

浅草の時間を、やさしく彩ってくれます。

慌ただしい年の瀬へ向かう途中、

こうした静かな気配に足を止めることで、

気持ちも、少し整うのかもしれませんね。